今日は大統領制と議院内閣制について考えてみたいと思います。
大統領制と議院内閣制についてよく言われていることですが、大統領制はトップが大統領であり、議院内閣制は首相です。
大統領は国家元首であり、首相は行政府の長です。大統領は首相より強い権限を持っている。
これらが二つの制度の大きな違いとしてよく挙げられます。ここで私はひとつの疑問が生まれました。
「なぜアメリカは大統領制で日本は議院内閣制なのか」という点です。
これを考えてみた私の結論としては
①国王の有無
②強いリーダーの必要性
この2点が大きく関係していると思います。
まず①についてですが、大統領制の国には国王がいません。
これは大統領が国家元首であるため当然と言われれば当然のことです。
要は国が成立した際に国王がいなければ大統領制、国王がいれば議院内閣制という考え方です。
この説明はよく言われている説明です。しかし、私はこの説明では納得が出来ませんでした。
これは結果論ではないのか、と感じてしまったからです。
国王がいたから「大統領」ではなく「首相」というのは理解できました。
では、国王がいなくても「首相」というの不可能でしょうか。
そこで②についてです。大統領制の国は強いリーダーが必要であったのではないか、ということです。
アメリカは独立戦争があり、強いリーダー(大統領)が必要であったのではないかと思います。
これは他の大統領制の国々にも言えることですが、多くが独立戦争や内戦を経験しています。
つまり大統領制の国々には「大統領」という強いリーダーが必要であったのだと思います。
ここで先ほどの問いについてです。
国王がいなくても「首相」は個人的な意見ですが、不可能ではなかったと思います。
しかし、強いリーダーが必要であったため大統領制になったのだと思います。
まとめとしては、「国王の有無」と「強いリーダーの必要性」この2つが密接に絡み合って、
大統領制と議院内閣制が決まっているのだと思います。
アメリカは国王がおらず、また強いリーダーが必要であったため大統領制。
日本は国王(天皇)がいたため議院内閣制になった。
このように私は理解しています。
色々な批判はあると思いますが、ひとつの理解の方法として読んでいただければ幸いです。